この春に「次は8月に会おう」と約束していた友人に会うことができた。
近くのコメダ珈琲。人気店でもあるので男子としては先に到着して座席をキープしておくのが礼儀かと…、15分前にテーブルを確保。「先に入店している」とメッセージを流せば、すぐに彼女は現れた。高校時代の同級生、そしてご近所さんでもある塩田千春ちゃんだ。春に会うまでは実はなかなか会う機会がなく疎遠になっていたが、お互いスタイルは全くちがうもののアーティストどうしという事で、久しぶりに会っても沈黙が続くことはない。ただ「お互い」とは言ったものの表現の規模や、特に注目度から言うと似て非なるもの。彼女は規模が全く違う。

ボクの制作にいろいろとアドバイスと力を貸してくれる彼女には感謝しかない。今回もボクにとっては良い時間を過ごせた。
大切なイベントの2日前だというのに時間を割いて会ってくれた。何気ない世間話をと努めるが、彼女にとっては期限のある帰国中の大切な時間。そう思うと地に足が付かないようなフワフワしている自分に気づく。しかし彼女はいたってナチュラル。意識的になのか無意識なのか、あくまでも「同級生」だと言わんばかりオーラを消そうとしてくれている。
自泉会館で行われている展示場のチケットを3枚くれた「独り者なら3回来てね」と。はい、そうします。

会場は岸和田市役所の前。国の有形文化財として登録されている「岸和田市立自泉会館」その中の大ホール。

オープン初日にさっそく1回目の訪問。見ればみるほど緻密な作業の連続で、全てが計算のもとに連なりあっているかのよう。しかし、きっと計算ではなく彼女の感覚であったり意識そのものが、これだけの作業を可能にしているのだと思う。

ふと床に目を落とすと。影がキレイ。ボクの主戦場は平面だから、こんなところに目が行く。そして彼女の作品に対してボクは何も論じる事が無い。いち彼女のファンであるからだ。

「すべてが絡み合い影響を受け、そして与えながら私たちは生きている」この後のトークショーではそんなことを語っていたように思う。そして地元の事を嬉しそうに、そして楽し気に話題に挙げていた。という事は、隣人でもあり同級生でもあるボクは、彼女に何らかの形で絡みそして影響を与えたり、受けたりしていたのだとすると、もう少し生きることに対し自信と勇気を持っていいのではないかと思ったのである。まさか救われるとは思わなかった…。